今日は先週から連続での大型案件こなしてきましたのでお休みです~っとしてましたらお電話が!
タンスの観音扉が開かないという事で、色んな業者さんに出来ないと断られたそうで行ってきました!(^^)!
別業務あると無理でしたがちょうど休みもらってましたので、急遽お仕事モードに変更してレッツゴーです。
内容は長野県産地の高級タンスですが、「松本民芸家具」さん購入のクローゼット型タンスの観音扉が急に全く開かなくなったとの事。
引き継がれているタンスで思い入れのある家具との事でして、何とかしたいとカギの状況や習慣からの扉の閉め方など聞き取りして、調べながら作業してみました。
今日はスタッフ全員出払い赤レンジャー私一人。
内容が内容だけに忘れ物無いかな・・・💦
観音扉の修理
他の業者さんに数社断られた限りなんとかしてあげたい所ですが、保証は流石に出来ません。
松本民芸家具さん→公式:http://matsumin.com/
知ってます? 職人さんのタンスって一カ所閉めると他の引き出しが圧力で浮きだすレベルでクリアランス精度が高いんですよ。
それは置いておいて今回の任務開始です。
症状と原因
故障するには必ず原因があります。必ずです。
症状は冒頭書いた通りで開きません、開かないにも色々ありますが感覚的に錆とか何か挟まりとかの様な「開きにくいでは無くカギ固定レベルで全く開きません。」
まずはカギを預かりキー・鍵受け共に死んでない事が確認できました。
扉の摘みを引いてカギが外れている事を確認して、隙間が無い部分を探すと真ん中と下は浮いてきましたので上側が原因であることが解ります。
※となるとこれで受け金具が原因と判別できます。(同時にこのタンスは下側には扉受けがついていない事も解ります。)
数ミリの隙間から両バネ式と判りましたので、左右の違いを比べると1mmも無い程度ですが僅かに金属ボックスの端が曲がっている事が判明。
ピックで引っ掛けて金属を引き曲げて、受けから外しましたが老眼になってきて辛い💦。
よし!!! 全くビクともしない扉を傷つける事無く無事開け成功です。
特殊まではいきませんが量販店で売ってる様な物とは異なりますね。
油は原因ではありませんが、油さしもします。
※まだ開いただけで直っていません。
ここから先は、受け金属を変形させて開けたので戻し作業と、扉のロック感の固さ調整です。
これは仕組みを知ってないと出来ませんので省略。
5回ほどボックス側の金属を0.5mm以内で曲げては扉を閉めてはを繰り返して良いロックの重さにします。
一般的なセオリー
もちろんセオリー通り部品交換しても良いのですが、取り寄せになるのと高額になるのと時間もかかるのでお客様と相談して決めてもらいます。
私は直せますので、このまま使用も出来ますよときちんとお伝えして続行してます。
無事復活!
お客さまはいっとき閉めるのが怖いレベルでしたとの事でしたがもう大丈夫です。
確かに普通に閉まるのに、閉めるとガチガチに開かなくなるのは怖いですよね(苦笑)。。。
お客様にもこの重さのロック感で良いか何度も確認してもらい完了です。
これで原因判別と修理作業と調整込みで完了ですが、思わずガッツポーズと握手で乾杯です♪!(^^)!
引き継いでいる伝統工芸品かつ思い入れのある家具はプライスレス、私も家具造ったりするので嬉しいです♪
またお困りごとありましたら是非呼んで下さい!(^^)!
午後からは本当にお休みもらいます(笑)
修理代としては量販品ではありませんので別業者さんに3万以内のどれかと言われていたらしいですが、私の感覚で本来は5000円~程度かなと思います。
ですがす~ごく喜んで頂けたので私も嬉しくなり半額で、また嫁様に怒られます(; ・`д・´)ゴメン。
料金目安:軽作業料金適用
- 10分:400円(出張費1.200円)
※材料・部品は各自ご用意ください。
※工具等はご要望あらば持って行きます。
こんなくらしの家守隊よろしくお願いいたします。