本日はかなり危険な事例のご依頼です。
別仕事の住宅点検中にお電話頂き、「居間とキッチンのスライドドアが三枚同時に外れて倒れてきた」のでドアがかなり重たくて自分ではめ込み出来ないのでお願いしますとの内容でした。
急にドアが三枚同時に倒れてくるとか想像するだけで身震いレベルで危なすぎますね(~_~;)💦
お電話だけでは詳細が分かりかねますので、とりあえずはめ込み自体はお任せくださいとお伝え早速行ってきました。
因みにご依頼者様は怪我してました。
スライドドアはめ込み
現調と原因確認
まずはドアを見せてもらいました。
すりガラス内蔵の木枠タイプで一枚がかなり重たいです。
これが三枚同時に倒れてきたというスライドドアですが重たい!運よくクッション側に倒れガラスは割れてません。
はめ込みはすぐ完了ですが、また同じ事が起こりますので確認します。
ご依頼ははめ込みで完了ですが、この状態では危険過ぎます。
下の戸車をレールに乗せた後の上側の状態がこちらです。
これまで触って無くいきなり横転なので、上下調整ねじの緩みが原因です。
これは怖い。(横になってたとして、この三枚が同時に自分に倒れてくるのを想像するだけで。。。)
さて、この時の下側(戸車側)を見ると、ドアがレールに接地で擦れ(削れ)状態というあり得ない状況です。
注意ポイント
- V型戸車を調整していきましょう、このタイプは6~8mm程度上下可能ですがネジが緩むと危険。
- ドアの蝶番等も最近は全て調整可能です。
(建具調整は出来ても建物歪みの場合対処できない事も有りますのでその場合は建物側の修理が必要です)
修理
最大調整幅でこの状態の場合は敷板プレートで嵩上げします。
あとはこのドアは「ガラス」かつ「大きい」かつ「重たい」のでロックタイトのネジロックも使用して確実に嵩上げ。
ねじロックは嫌気性ですので酸素と遮断されて初めて硬化するロック剤です。
因みにネジが死んでる場合や、建物側ゆがみで最大調整幅でも外れる場合は敷板嵩上げも可能です。
それがこちらです。(黒いプレート家守隊専用品で非売品です)
スライドドア倒れの経験がある人
- 調整式のメリットははめ込みが簡単、デメリットはネジが緩むとドアが外れる事があります。
- 上記が嫌な人は固定式へ変更して敷板プレートで嵩上げ工事も可能です。
- 元々が固定式プレートで外れた場合は、確実なドアの改修が必要ですのでご注意下さい。
スライドドア修繕完了
これでスライド出来る様になり作業完了です。
ベアリングタイプなので指一本で「ス~~~」っと端っこ迄スライド回復でお客様も大喜びです♪
ご自身でされる方
冷静にこれが倒れてくるのはとんでもなく危険な事です。
自分でされる方もここのチェック✔を!
①【作業後:上】これが正しい状態です。
②【作業後:下】これが正しい状態です。
あなたのお家のスライドは大丈夫ですか?
こんなくらしの家守隊、どうぞよろしくお願いします!(^^)!
